*「俺にはわかるんだよ!長女の…かすかなにおいが!

浮かない顔の満足男。

賛成の反対……それは千葉県にNHKの放送局ができること。だって千葉に放送局できたら達郎見れなくなるじゃん。
ってことで……


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葉加瀬太郎 陽のあたる家

The Rough Time Story「その8」<熱闘コマーシャル>

夏休み……それは熱く暑い日……

長い時間を使い、俺は糸井と畑に向かう途中だ。

田所「三郎、悪いね。軽トラのペダル特注してくれて。
糸井「このままだと郷太の足が届かないからね。それに俺、マニュアル運転したくないし。

俺と糸井は、荷台に積んでいた草刈り機と草刈り鎌を出した。

体は小さいながら、妙に手慣れたように草刈り機を扱う俺。草刈り機を振り回していたら何かと気配を感じる。

誰かいる!!

俺は声を荒げてこういった

田所「おい、危ねえぞ!!俺に近づくな!!

草刈り機を止めた俺は振り向いた。そこにはなぜか谷岡と新庄がいた。

谷岡「郷太くん、呼んでも振り向かないから……
田所「今、草刈りをしていたのだ。おまえたち、どうした?
新庄「プールの帰りで、郷太くんの家に行こうかな、と思っていたの。

今日は草刈りもそんなに量はない。

田所「三郎、今日は終わりにしようか。そんなに草生やしていないし。
糸井「俺はいいけど……
田所「よし、じゃあおまえら全員俺の部屋で涼め。

本当はいけないのだが、俺はガキどもを荷台に載せ、軽トラを発進させた。


暑いな……7月だというのに。これが「38度の真夏日」というものか……すぐに冷房をつけよう……

俺はTVをつけた。夏の甲子園の予選大会だ。
田所「おうん?三郎、俺らの高校やってんよ。
糸井「本当だ。
田所「あちゃー、負けてるね。今年も一回戦負けだな。
新庄「郷太くん、野球なんていいから、ゲームしようよ!

たまにはゲームをするか。
俺の家にはビンテージもののゲーム機が眠っている。ひさしぶりに起こすか。
田所「スーファミがいいか、それともプレステ?
谷岡「これ知らない。Wiiやろうよ。

残念ながら、俺の家にはWiiは置いていない。

田所「悪いね、俺の家、古いゲームしかないんだ。

ということもあり、スーファミを引っ張り出し、遊ぶこととした。
結局、やり慣れた俺と糸井だけが盛り上がって、今更旧型のゲームで遊ばされたガキどもはあまり乗り気ではなくなっていた。