FLYING EASY LOVING CRAZY

オイルを塗る関係。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111109-00000328-oric-ent
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111117-00000323-oric-ent

最近、TOYOTAの企業CMがおもしろい。
第一弾はトヨペット・クラウンでキムタクとたけしがドライブするもの。高速道路とユーミンの名曲「中央フリーウェイ」が非常に合っていて、このCMを見ると有休を使ってでもドライブに行きたくなる。

今回のCMはドラえもんのキャラクターが成人した後の話だとか。
ジャイアンのび太を送迎したり、スネオがFJクルーザーに乗っていたり。

見事に面白いのが、のび太がしずかちゃんをキャンプに誘うときに「電車」で移動するところだ。その後、スネオが自慢のFJクルーザーでしずかちゃんを迎えに来る。のび太が無免許で妙に悔しがったり。さりげなくTOYOTAがJRや私鉄にケンカを売っているのが面白いところ。

そのキャッチコピーなるものが「免許を取ろう」。

これはかなり意味が込められていている。
今、20代の無免許者が非常に増えており、友人の友人など、間接的に聞くところ、私と同じ年代の人もAT免許やペーパードライバーどころか、無免許者が非常に多く、クルマ離れに拍車をかけている。

www.npa.go.jp/toukei/menkyo/menkyo11/h19_main.pdf
最近では、免許保有者の増加率がほぼ横ばいであり、都市部ではあまり多くないと思われる。
免許保有者も、わが20代前半が他の年代と比べ、著しく少ない。20・21歳ならば大学在学中であることも考えられるが、あまりにも低すぎる。
実際、30代前半まで免許保有率が下がっており、団塊の世代以前の老人が保有する比率が意外と多い。皮肉なのが、60代の老人と20代の若者の免許保有者の数があまり変わらないと言うこと。そして何よりも、85歳以上の老人(ほとんどが大正生まれ)が20万人近く免許を保有していること。
実際には横ばいに見えるが、青年の免許保有者が減少しており、18歳や19歳で免許を持っている人がかなり少ない。バブル以前に免許を取った壮年や老人がプラス比率を占めている。50代の人は30代前半同様、マイナスとなっているが、こちらはこの上の世代(60代)が団塊の世代なので納得のゆく理由である。

特に、我が国では公共交通機関網が先進国では極めて発達しており、東京23区周辺や関西の京阪神奈地区2府2県の都市部では確かにクルマを必要としない人間が多い。
都心企業でも、会社を出て外で働く人も営業車などを使わずに東京メトロや山手線で移動している光景をよく見かける。つまり、ホワイトカラーでは無免許者でも問題なく仕事できる環境ができつつある。

それでいいのか、ニッポン。

クルマに乗る楽しみなど、クルマにまつわるエンタテイメント性を考えても良い時期ではないだろうか。
私の場合、学生時代というか、無免許時代にはかなり熱心な鉄道マニアであったことは言うまでもない。そのこともあってか、この話題に関して私はかなりのジレンマに苦しめられる。
確かに、鉄道は非常に便利であり、座っていられれば寝たり本を読んだり、ゲームをしながら移動できる。そして遅れていなければクルマ以上に到着時間が正確であり、決まった時間に駅まで運んでくれる。日本の鉄道技術と正確さは世界に誇れるものもある。先進国で鉄道先進国であるのも日本ぐらいだ。
確かに、クルマは維持費もかかるし、危険性も伴う。だが、それを超えられる「楽しみ」というものを体験できる貴重な乗り物でもある。クルマの楽しみと言えば、春夏秋冬、様々な環境のもと、風光明媚な場所や高速道路など、様々な場所をハンドルとアクセル、ブレーキ(、クラッチ、ギア)でスピードを、窓を開ければ風も楽しむことはできる。さすがに、オートバイのように自然と一体になることはオープンカーでなければ難しいが、手軽に「旅」を楽しめる貴重な体験である。道を味わいながら、自分が行きたいように移動できる。好きな歌やラジオを聴きながら、そして、好きな歌ならば、歌いながらハンドルを持って運転できる。電車では決して味わえない、運転の楽しみを体験できる。
鉄道の利点ばかり挙げたが、クルマにあって、鉄道にはない鉄道の欠点では、駅からの移動に乏しいなど、自由度が少ない、一人ないし身内だけで移動していない(不特定多数のものが利用している)、荷物を持つのが不便など、必ずしも万能というわけではない。無論、電車の中や駅でクルマの中感覚で歌なんか歌えば変な人扱いされて、周りが気持ち悪がってしまう。

近い将来、TOYOTAは業務提携をしているSUBARUと共同で製作する久々のスポーツクーペ「FT86」を発売する。かつてのNISSAN・シルビアや天皇陛下の愛車でもあるHONDA・インテグラのような立ち位置である比較的安価(230万円程度)なスポーツクーペだそうだ。もちろん、MT車も用意される予定であり、現社長の豊田氏の意向が強く表れている。
やはり、我が国のクルマ社会を牽引する存在はTOYOTA(軽部門のDAIHATSU含む)の影響はかなり大きいものであると実感できる。TOYOTAに元気がないと、クルマ社会も元気がなくなる。まずは免許保有者を増やすことが大事だと思う。

これを読んでいる無免許な若者たちよ、私はこれからすぐにでも教習所に行くことを強くオススメする。そして、ぜひMT車で教習を受けてクルマの楽しさを実感してほしい。